インテリジェントアレー撰壇塾
講演時間 会場 宝塚造形芸術大学 梅田キャンパス
◆講演日:2006年7月14日(金)19:00〜
 プロジェクトマネジメントの基本を押さえる!

●斎藤 敬(さいとう たかし) 氏
LCA大学院大学講師
キヤノン(株)非常勤顧問(元常務取締役)

【テーマ】
プロジェクトマネジメント
〜商品化・事業化を成功に導くための基本〜

【要 旨】

商品開発や事業化のプロジェクトにおいては、成すべきこと、管理すべき事項は極めて多い。主に製造業での技術開発を基にした商品化や事業化の場合、それらの中から何が基本なのか、それは何故基本なのかを押さえ、この基本的なことを確実に実行していくことが、地道に見えるが成功確率の高い道筋である。目的を正しく認識・確認することから始まり、目標設定とその明示・共有、全員参加の課題抽出と創造的解決のための考え方・やり方、そこにおけるリーダーシップのあり方、ROIの考え方等について、事例を交えながら具体的に解説 していただく。

略 歴 1941年4月生まれ。

1967年に東京工業大学理工学部電気工学科修士課程卒業後、キヤノン入社。研究所にて電子写真の研究に従事。

以後、複写機の開発、レーザービームプリンタの開発と事業運営、インクジェット事業の創設に携わり、2002年から2005年4月までキヤノンヨーロッパ副社長。英国とフランスの研究所代表として欧州生まれの技術の事業化に当たる。

ホームネットワークのインフラ製品を開発し米国市場の開拓を果たし帰国。1991年取締役、1996年常務就任、2004年から非常勤顧問。

研究者・技術者・開発統括者としての実践をバックに、プリンタ等のコンピューター周辺機器やネットワーク機器などの事業化・事業運営というダイナミックな体験を有する。これらの経験を基に、技術の商品化・事業化の実際と理論の融合の体系化を研究している。 
受賞暦 1994年 機械振興協会賞(第29回)
      〜小型バブルジェットプリンターの開発
        ((財)機械振興協会)
 
1998年 高柳記念奨励賞
        ((財)高柳記念電子科学技術振興財団)

1999年9月 マイルズ賞
        ((社)日本バリュー・エンジニアリング協会)

2005年1月 平成16年度関東地方発明表彰 発明奨励賞
        〜高効率高画質を実現した電子写真現像方法〜
        ((社)発明協会)
LCA大学院大学
ホームページ
http://www.lca-i.co.jp/index.html


●受講生の声(当日のアンケートより)

「本日はプロジェクトマネジメントの講義が聴けてよかったです。私の業種はサービス業ですが、部内でチーム単位で活動していますので、本日の内容を業務の中でパフォーマンスしていきたいと思います」(30代・クレジットカード・事務職・女性)

「創造の源について、非常に参考になりました。また、プロジェクト推進におけるキーファクターの一つに人間力が重要だという事、開発の難しさを事例を交えて話され、理解が進みました」(50代・会社員・男性)

「事例を交えながらの講演、大変参考になりました。今回の発表内容はキヤノン(日本企業)の強み、企業文化を聴かせていただけたと思っています」(30代・電機メーカー・企画職・男性)

「目標達成の為のリーダーの要について、実際の成功者からの意見を聴く事は、説得力があり、別分野の自分の仕事にも非常に役立つと感じました」(40代・建築・設計・男性)

「商品化・プロジェクトの成功は、基本を大切に愚直に進める事が大事だとあらためて思いました」(40代・電機メーカー・技術・男性)

「『常時コンタクトを』『モチベーションの源泉は当事者意識を持つ事』とのお言葉が心に残りました。ありがとうございました」(電機メーカー・技術・女性)

「経験と実績に裏付けされた講義で、基本でありながらすばらしい説得力でした。技術畑の方であり、私とは違いますが、仕事に対する『情熱』がすごかったです」(30代・メーカー・営業・男性)