●田中 一弘 氏 一橋大学大学院経営管理研究科教授
【テーマ】 『渋沢栄一の『論語と算盤』とSDGs』 【要 旨】 2024年度に1万円札の肖像となる渋沢栄一氏。近代日本資本主義の父とも呼ばれ、約500の企業の育成と約600の社会公共事業・民間外交に携わった。渋沢は『論語と算盤』の中で「道徳と経済」「公益と私利」の調和を説いている。これは現代のSDGsに通じるものがあるものの、「SDGsよりもさらに先を行くのが渋沢の『論語と算盤』だ」。このように主張する一橋大学教授の田中一弘氏に渋沢栄一の経営哲学を解説いただき、経済と道徳の両立について考える。