【テーマ】
『なぜ起こる、日本語の誤解』
【要 旨】
「近頃の若者の話すことばが分からない、気に入らない」という意見は昔から聞かれた。ここ10年ほどは、SNSの発達により、世代も居住地もよく分からない同士が文字によって罵り合うということも珍しくなくなった。同じ日本語であれば、お互いに簡単に意思疎通ができそうなものだが、実際には真意がなかなか伝わらない。ことばというものは、一言発すれば、そこには必ず誤解の芽が生じる。その事実をよく観察し、少しでも誤解を避ける努力をすることで、ことばによるコミュニケーションがしやすくなってくる。本講演では、ことばの伝わりにくさについて実例を示しながら説明するとともに、誤解を回避するためにはどのような方法があるかを考える。
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