インテリジェントアレー撰壇塾
講演時間 会場
◆講演日:1月24日(金) 19:00〜
場:大阪工業大学 梅田キャンパス(OIT梅田タワー)
当講演会は講演90分、質疑応答30分を予定しています。

 〜ことばの行き違いをどうやって回避するのか?〜
飯間 浩明 (いいま ひろあき)氏
国語辞典編纂者・日本語学者

【テーマ】
『なぜ起こる、日本語の誤解』

【要 旨】
「近頃の若者の話すことばが分からない、気に入らない」という意見は昔から聞かれた。ここ10年ほどは、SNSの発達により、世代も居住地もよく分からない同士が文字によって罵り合うということも珍しくなくなった。同じ日本語であれば、お互いに簡単に意思疎通ができそうなものだが、実際には真意がなかなか伝わらない。ことばというものは、一言発すれば、そこには必ず誤解の芽が生じる。その事実をよく観察し、少しでも誤解を避ける努力をすることで、ことばによるコミュニケーションがしやすくなってくる。本講演では、ことばの伝わりにくさについて実例を示しながら説明するとともに、誤解を回避するためにはどのような方法があるかを考える。

略歴 1967年、香川県高松市に生まれる。国語辞典編纂者・日本語学者。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院博士課程単位取得。2005年『三省堂国語辞典』の編集委員就任、第6版(2008年)以降の編纂に関わる。国語辞典編纂のために、さまざまなメディアや、日常生活の中などから現代語の用例を採集する。
辞書・日本語関係の著書として、『三省堂国語辞典のひみつ』(三省堂)、『辞書を編む』 『小説の言葉尻をとらえてみた』(ともに光文社新書)、『四字熟語を知る辞典』(小学館)、『ことばハンター』(ポプラ社)、『つまずきやすい日本語』(NHK出版)、『知っておくと役立つ 街の変な日本語』(朝日新書)、『日本語をつかまえろ!』 (毎日新聞出版)などがある。 NHK Eテレの日本語・国語教育番組にも携わる。大学などで長く文章指導に携わり、『非論理的な人のための論理的な文章の書き方入門』(ディスカヴァー携書)、『伝わる文章の書き方教室』(ちくまプリマー新書)などの文章指導書がある。
著書 三省堂国語辞典のひみつ (三省堂)
辞書を編む (光文社新書)
小説の言葉尻をとらえてみた (光文社新書)
四字熟語を知る辞典 (小学館)
ことばハンター (ポプラ社)
つまずきやすい日本語 (NHK出版)
知っておくと役立つ 街の変な日本語 (朝日新書)
日本語をつかまえろ! (毎日新聞出版)