インテリジェントアレー撰壇塾
講演時間 会場
◆講演日:2012年1月16日(月) 19:00〜
 「世界一のブレンダー」が伝授する“ウイスキーを10倍愉しむ方法”

●輿水 精一 (こしみず せいいち)氏
サントリー酒類梶@山崎蒸溜所チーフブレンダー

【テーマ】
「ウイスキーは日本の酒である」〜日本人のものづくり精神が世界の頂点を極める〜

【要 旨】
世界的な酒類コンペの賞を総なめにしている“ジャパニーズウイスキー”は今や世界の五大ウイスキーの一つに数えられる。その歴史は90年前にスコッチから学ぶことに始まったが、日本の気候風土に合わせて、長い年月にわたって丁寧な仕事を積み重ねてきた“日本のものづくり精神”がその個性を作り上げたと言える。本講演では、2010年の世界的な酒類コンペティション「ISC」にて「山ア1984」が全部門約千点の頂点である「シュプリーム・オブ・チャンピオン・スピリット」を受賞するとともに、最高の蒸留酒メーカーに贈られる「ディスティーラー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したサントリー酒類の輿水チーフブレンダーからウイスキーづくりの奥深さとウイスキーの愉しみ方についてご講話頂く。

略歴 1949年生まれ 山梨県出身、1973年サントリー入社 多摩川工場配属、
1976年中央研究所、酒類食品研究所でウイスキーの貯蔵・熟成の研究に従事、
1985年山崎ディスティラリー(現山崎蒸溜所)へ(貯蔵担当)、
1991年洋酒研究所ブレンダー室へ、
1996年ブレンダー室主席ブレンダー、
1999年ブレンダー室チーフブレンンダー、
現在にいたる。

世界的な酒類コンペティションInternational Spirits Challenge(ISC)で、最高賞であるトロフィーを2年連続3回受賞した「響30年」をはじめ、「山崎50年」「同35年」「白州25年」「響12年」など、様々なサントリーウイスキーの開発・ブレンドに携わる。
竹炭濾過製法やミズナラ樽による熟成香味研究など、オリジナリティーの高い技術革新にも取り組む。
2004年にはISCの審査員に日本人ではじめて選ばれた。
著書 「ウイスキーは日本の酒である」 (新潮新書)