●朝原　宣治（あさはら　のぶはる）氏
北京オリンピック陸上400ｍリレー銅メダリスト
大阪ガス（株）人事部所属

【テーマ】
陸上が教えてくれたこと
〜 夢を追い、走り続けた２０年〜

【要　旨】
北京オリンピック4×100mリレーのキャプテンとして、日本人男子初となるトラック競技での銅メダル獲得に大きな貢献を果たした同氏。インターハイで は走り幅跳びで優勝、大学3年の国体では100ｍ走で日本新記録を樹立するなど、学生時代から注目を集め、“和製カール・ルイス”とも呼ばれてきた。しかしそれら好成績の背景には、肉体的な素質だけではなく、コーチに頼らない卓越したセルフマネジメント力を見逃してはならない。当講演では、常に自分自身の頭で考えながら成長を遂げてきた自らの陸上生活について、北京オリンピック本番前の心境なども交えて振り返っていただく。
　

 ※終了後、当日の参加者の方を対象とした｢せんたん塾交流会｣を開催致しま した。

夢野台高校、同志社大学卒業後、大阪ガス(株)勤務。現在人事部に在籍。

高校時代から陸上競技に本格的に取り組み、走り幅跳び選手として高校3年時にインターハイ優勝。大学3年生の国体100ｍで10秒19の日本記録樹立。その加速力から「和製カール・ルイス」と呼ばれた。

大阪ガス(株)に入社、ドイツへ陸上留学し、ヨーロッパ競技会を転戦。アトランタオリンピック（’96）初出場し、100ｍで準決勝に28年ぶりに進出した。その後練習拠点をアメリカ、日本へ移して、コーチをつけずに練習。 オリンピックには4回連続出場。世界陸上には6回出場。 100mの日本記録を3度更新。

自己記録は10秒02の日本歴代2位 2008年には自身4度目となる北京オリンピックに出場し、4×100mリレーでは、悲願の銅メダル獲得。同年9月競技生活引退（36才）。現在、教育再生懇談会（内閣府）委員 も務める。

妻は、元シンクロナイズドスイミング選手でバルセロナオリンピック銅メダリストの奥野史子さん。一男一女の父親。

●受講生の声(当日のアンケートより)

「何事も一流になるには常に強いチャレンジ精神を持つ事が肝要であると感じました。」（50代・事務職・男性）

「一線から退く時、退いた後の競技、スポーツ界との関わり方が興味深かったです。」（30代・教育・大学事務員・男性）

「やはり、スポーツから学ぶ事は、多くあると気付かされました。 様々な事に対して、大きな視野を持ち、フレキシブルに考え、行動していきたいです。“風を切って走ることがまた出来た”という言葉に感動しました。」（20代・ 建設業・事務職・男性）

「リレーメンバーが“あの４名”だったから良かった、というお話が印象に残りました。お互いに強いと認めているメンバーであったからこそ、結果を出すことができたという言葉に説得力がありました。集団で 物事に取り組むに当たっては、互いを信頼し、ベクトルを合わせることが必要であると感じました。これからのご活躍を期待しています。」（30代・ 小売業・マーケティング・男性）

「セルフマネジメント能力や目標との距離感が凄いました。また、その時の感情が、自分の普段の仕事や生き方のポイントになるように思いました。」（40代・ 建設・事務職・女性）

「人柄の伝わる良い講演でした。何度もモチベーションをあげて、世界に向っていったというのが凄いと思います。今後の様々な活動のご活躍を楽しみにしています。」（30代・女性）

「映像として第三者が感じることと、その時の当人の心境の違いに、今まで感じたことのない世界観が伝わりました。大変参考になりました。」

「撰壇塾は、全１０回フル出席しました。全ての先生方から、明るいモチベーションを与えられました。」（40代・建設業・男性）

「今期から撰壇塾に参加させてもらいましたが、様々な分野のトップ分野の方々の話を直接聴くことができて大変良い経験になりました。」

｢仕事が終わってから参加出来ることで、非常に参加しやすく、良い学習の機会を得ることが出来ました。ありがとうございました。」(30代・公務員・事務・男性)

｢撰壇塾は普段会う機会のない方と接する機会を得ることができ非常に貴重だと思います。」(40代・建設業・男性)