インテリジェントアレー撰壇塾
講演時間 会場 (学)常翔学園 大阪センター
◆講演日:2009年6月11日(木)18:30〜
 「残業なし」で「好成績」を収めるチーム術!

●小室 淑恵(こむろ よしえ)氏
(株)ワーク・ライフバランス 代表取締役社長

【テーマ】
結果を出して定時に帰る時間術
〜忙しい人ほどハッピーになれる〜


【要 旨】
付加価値で勝負する時代において、読書や勉強に励むなど自己研鑽は欠かすことができない。また家事・育児・趣味などを通じて「生活者の視点」を磨くことがビジネスにおいては大きな意味を持つようになっている。しかし逆に言えば、そのための時間がなければ「ワーク」におけるアイデアや創造性を豊かなものにすることはできない。当講演では、ワークライフバランスに特化した企業コンサルティングで実績を上げている同氏に、いかにして「残業なし」で「好成績」を収めるか、またそのためにはどのような「チーム運営」をすれば良いのかなどについて実体験に基づき紹介いただく。
 

講師略歴 1975年東京生まれ。
日本女子大学文学部在学中、猪口邦子教授の講演に感銘を受け、それまでの専業主婦志向だった価値観を変えるべく渡米を決意。1年間アメリカに滞在、住み込みのベビーシッターとして生計を立てる。

住み込み先のシングルマザーの女性が、育児とキャリアを両立している姿を目の当たりにし、衝撃を受ける。その時から育児と仕事の両立支援を自らのテーマと位置づける。

帰国後、大学4年時にネットビジネスのインキュベーションを行う(株)ネットエイジにてインターンを経験。全社営業成績の87%を稼ぎ出すといった偉業を達成する。
 
1999年(株)資生堂に入社。奈良支社に配属後、翌年社内のビジネスモデルコンテストで優勝し、1年という異例の速さで本社経営企画室IT戦略担当に抜擢。同社の経営企画・経営改革を進める傍ら、女性が働きやすい社会を実現するために、インターネットを利用した育児休業者の職場復帰支援サービス新規事業を立ち上げ、社内起業家として社内外から脚光を浴びる。

日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2004・キャリアクリエイト部門受賞。

2005年9月に資生堂を退社後、2006年7月に(株)ワーク・ライフバランスを設立。 女性の育児休業者に限らず、男性の育児休業者、介護休業者、うつ病などでの休業者が職場にスムーズに復帰することができるようにサポートする仕組み「armo(アルモ)」を開発。

近年増加傾向にある様々な事情で仕事を休まなくてはならない方も復帰後にきちんと職場でステップアップしていける仕組みを創ることで、多種多様な価値観を受け入れられる弾力的な日本社会にするべく、日々尽力している。「armo(アルモ)」は2006年11月に「第3回日本ブロードバンドビジネス大賞」を受賞。

2007年7月には、企業のワーク・ライフバランス導入についてまとめた初の著作『新しい人事戦略 ワークライフバランスー考え方と導入法ー 』(日本能率協会マネジメントセンター)を刊行、その他ワーク・ライフバランスに関する著書多数。

2008年1月には、設立以来ご提供してきた「ワーク・ライフバランス コンサルティング」のうち、大変お問い合わせの多い「残業削減」「育児・介護休業に関するガイドブックの作成」、「働き方の風土改革」、「ワーキング・グループ社内運営サポート」、「事業所内託児所設置」についてそれぞれプラン化、案内を開始。

多くの企業よりご発注いただいており、次年度も継続的にお申し込みをいただく企業も多くある。 また、2007年10月1日より東京都新宿区より「ワーク・ライフ・バランス推進企業認定制度」に伴う区内企業へのコンサルティング業務の委託を受け、行政と連携して中小企業から大企業まで、企業の規模に関わらず広くワーク・ライフバランスの実現に向けてのサポートを実施している。

 そのほかにも、女性の欲しい商品を女性達でつくる「ミアマーノ」と称した女性7人の企画・コンサルティング集団を結成。企業の女性向け商品・サービス開発をコンサルティングすることで、女性ならではの視点で新しい価値を世の中に提供している。

また、ものごとをわかりやすく論理的に伝えるプレゼンテーションには定評があり、伊藤忠商事(株)をはじめとして社内研修講師・講演依頼が多数。 学生に対しては無償で講座を開設するなど、幅広い人材に対し、プレゼンテーション能力の普及に努めている。

私生活では2003年に結婚。2年間の日本・アメリカ間での遠距離結婚生活を経て、2006年4月、第一子を出産。 充実したワーク&ライフを過ごす活動的な女性として多くの人から支持を得ている。
 
公務 ・内閣府「仕事と生活の調和連携推進・評価部会」委員
・内閣府 男女共同参画会議 「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する専門調査会」委員
・内閣府「新しいライフスタイルの創出と地域再生に関する調査研究」研究委員会委員
・厚生労働省「人生85年ビジョン懇談会」参集者
・「厚生労働省委託:男性の仕事と育児の両立意識啓発事業」委員
 
著書

1日5分! 忙しすぎる毎日から抜け出す習慣術─もう「時間が足りない!」は言わない(日本実業出版社)
なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術(日本能率協会マネジメントセンター)
小室淑恵の超実践プレゼン講座(DVD付) (日経BPムック)(日経BP社)
今や多数派“ワケあり社員”が戦力化するすごい仕組み(小学館)
あなたが働き方を変えるべき48の理由(二見書房)
超人気ワークライフバランスコンサルタントが教える キャリアも恋も手に入れる、あなたが輝く働き方(ダイヤモンド社)
結果を出して定時に帰る時間術 (sasaeru文庫 こ 2-1) (sasaeru文庫)(成美堂出版)
新しい人事戦略 ワークライフバランス−考え方と導入法−(日本能率協会マネジメントセンター)

(株)ワーク・ライフバランスホームページ http://www.work-life-b.com
小室淑恵氏ブログ http://work-life-b.cocolog-nifty.com/komuroblog


●受講生の声(当日のアンケートより)

「いつも深夜残業をしている自分に直接話しかけていただいているような講演でした。今回は仕事を切り上げて来て良かったです。」(30代・事務・男性)

「2人の子供を育てながら、フルタイム・管理者として約6年突っ走ってきました。1分も自分の時間がない生活でしたが、久しぶりに学びに出てきて、共感できることばかりでした。改めてこれから学びの時間をつくっていこうと心に決めました。ありがとうございます」(30代・女性)

「女性が2人目を産むために、男性の働き方の見直しが必要ということがとても印象に残りました。」(30代・女性)

「現状の社会の問題、自身の持ち方をいかに変えていくかが明確になりました。自分自身の言葉でチームメンバーに伝えていきます。」(30代・小売・男性)

「長時間労働が評価されているという現状が、将来、企業経営にどのような悪影響を与えるのか、非常にわかりやすく例を挙げておられた点が印象に残りました。15年度に介護で急に休む男性が急増するということは今まで考えたことがなく、なるほどと思いました 。」(40代・女性)

「朝メール、明日から始めてみます!自分自身のライフプランを考える上で、やはりパートナーの意識、自分との働き方(会社も含めて)はもともと大切だとは思っていましたが、どうせ無理だろうとあきらめている部分がありました。頑張ってみたいと思います 。」(20代・労組・女性)

「今後求められる働き方を聴くことにより、これからの自分の方向性が見えてきました。自分の働き方だけでなく、周りの働き方を変えられるようにしていきたいです 。」(30代・百貨店・女性)