インテリジェントアレー撰壇塾
講演時間 会場 宝塚造形芸術大学 梅田キャンパス
◆講演日:2005年6月23日(木)19:00〜
 大ヒット商品“ヘルシオ”開発者

●井上 隆(いのうえたかし)
シャープ鞄d化システム事業本部 電化商品開発センター第二開発室室長

【テーマ】
高くても売れるオーブン“ヘルシオ”はこうして生まれた
〜ヒットを生み続ける企業の商品開発戦略〜

【要 旨】

液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」をはじめ、ヒット商品を生み出すシャープ。昨年9月には過熱水蒸気で調理する“ウォーターオーブン”「ヘルシオ」(希望小売価格12.6万円)を発売、10万円以上のオーブン・レンジの市場規模が年間3万台と言われる中、高額商品にもかかわらず登場3ヶ月で約3万台が売れ、同社当初計画を2倍以上も上回った。ヒットの原因は「水」で食材を加熱調理する点。食品に含まれる脂や塩分を減らすとともに、ビタミン等の栄養分が損なわれない事が40〜50代を中心とする健康志向の強い層に支持された。果たしてこのヒット商品はいかにして生まれてきたのか。同社がヒット商品を生み続ける秘訣に迫る。
 

講師略歴 1973年3月
大阪府立大学 金属工学科 卒業

1973年4月
シャープ鞄社

同年6月 電化システム事業本部開発技術部
      (現在の電化商品開発C)に配属

材料解析、低公害塗料とそのシステムの開発、プレコートメタルの開発、ニューセラミック材料の開発、その他要素技術/商品開発、技術企画などを経て2004年4月現職に着く 。
“ヘルシオ”
ホームページ
http://www.sharp.co.jp/healsio/index.html

●受講生の声(当日のアンケートより)

「商品開発からマーケティングまでを改めて考えさせられた。」(20代・メーカー・男性)

「Market In(健康・環境)のコンセプト商品と、Product Out(コア技術)に上手に結びつけられた素晴らしいお話でした。」(40代・医薬品卸・女性)

「退路を断った取り組みという考え方は、何をするにもあてはまると思いました。またターゲットユーザーの絞込みや割り切りは、より高い効果をあげる為のポイントの様にも思いました。」(40代・人事・女性)

「オリジナル商品を作り出すんだという強い意志が感じられる、貴重な講演でした。」(40代・電子部品商社・男性)

「開発担当者でありながら専門知識・用語を用いず解りやすい説明で、心地良く聴かせていただきました。」(30代・製造業・男性)

「まさにプロジェクトX。わかりやすく、実践的なお話で、技術的なお話は勿論、感情のこもったお話でシャープの人間力を見たような気がします。」(30代・営業・男性)

「開発者の肉声を大変興味深く聞くことができました。」(40代・男性)